【19セルテート vs 24セルテート】違いを徹底比較レビュー|変更点まとめ

アイテムレビュー

こんにちは、廃人ジギンガーです。

ダイワが誇るリールラインナップの中でも、高い信頼性と革新的な技術が詰まった「セルテート 」。2024年に「19セルテート」から5年ぶりのモデルチェンジより「24セルテート」へと進化を遂げました。

ソルトウォーターからフレッシュウォーターゲームまで幅広く対応できる「24セルテート」ですが、どこが進化したのか気になっている方は多いのではないでしょうか?


この記事では、そんな方々に向けてモデルチェンジによる変更点を徹底比較評価します。



この記事は次のような人におすすめ!

<strong>廃人ジギンガー</strong>
廃人ジギンガー

・24セルテートについて知りたい方
・19セルテートからの変更点が気になる方
・リール購入を検討されている方


「19セルテート」と「24セルテート」の違い一覧

以下がモデルチェンジによる主な変更点です。

項目19セルテート24セルテート
ローターエアローター
(従来型)
エアドライブローター
(軽量化と低慣性化)
ベールエアベール
(従来型)
エアドライブベール
(軽量化とトラブルレス)
スプール従来形状エアドライブスプール
(軽量化)
シャフトリニアシャフト
(従来型)
エアドライブシャフト
(巻き心地UP)
ドラグATDATD TYPE-L
(スムーズな滑り出し)
ラインローラーツイストバスターⅡツイストバスターⅢ
(糸ヨレ抑制と耐久性向上)
重量225g(LT3000)225g(LT3000)
(重量バランス向上)
価格
(メーカー希望小売価格)
¥49,000(LT3000)¥57,600(LT3000)

注目は、次世代スピニングリールの設計思想として開発された「エアドライブデザイン」。フロントユニットに関わる4つの要素(ローター、ベール、スプール、シャフト)で構成され、軽量化と低慣性化により高い操作性と高感度を実現しています。

出典:FRONT-UNIT TECHNOLOGY|CERTATE(セルテート)|DAIWA


ローター|エアドライブデザイン採用

  • 19セルテート:従来型エアローター
  • 24セルテートエアドライブローター(軽量化と低慣性化)
出典:FRONT-UNIT TECHNOLOGY|CERTATE(セルテート)|DAIWA


ポイント
強く、軽く、トラブルレス。そして、低慣性化による高い操作性と巻き感度。
ローターの形状を地球上で最も外からの力に強く、回転体として最も理想的なカタチである”球体”とし、有り余った強さは軽さへと転じることで剛性を維持したまま、軽量化(従来比16%)と低慣性化(従来比16%)を果たしました。これにより操作性と巻き感度が飛躍的に向上しています。また、球体形状によりローターへの糸絡みも抑制されています。

ベール|エアドライブデザイン採用

  • 19セルテート:従来型エアベール
  • 24セルテートエアドライブベール(軽量化とトラブルレス)
出典:FRONT-UNIT TECHNOLOGY|CERTATE(セルテート)|DAIWA


ポイント
さらなる軽量化とトラブルレス
エアドライブデザインによって一新されたローターユニットのさらなる低慣性化のためには、ベールの軽量化が至上命題となっていました。長年にわたり採用されてきた中空パイプ構造(エアベール)を必要強度を維持しながらも小径化かつ新構造化することで、ベール単体で約33%の軽量化を達成しています。

さらに、ベールの角度に傾斜セッティングを施すことで、ライントラブルの低頻度化も実現しています。

スプール|エアドライブデザイン採用

  • 19セルテート:従来形状
  • 24セルテートエアドライブスプール(軽量化)
出典:FRONT-UNIT TECHNOLOGY|CERTATE(セルテート)|DAIWA

ポイント
デザイン性と機能性の両立。
リールの「顔」としてそのデザイン性が求められる一方、リールの重量バランスや回転性能も左右する重要パーツでもあるスプール。

綿密な強度設計のもと、不要な肉を徹底的にそぎ落としました。スプールの軽量化により、リールの自重そのものと同時に、フロントユニットの軽量化にもつながり、持ち重りも軽減されています。また、動き出しも軽くなり、巻き始めの軽快さやレスポンスの向上にもつながっています。

さらに、エアドライブスプールでは新開発のドラグ発音機構を搭載しており、スプール本体と別体構造にすることで軽量化を図るとともに、ドラグの動作を妨げにくい、摩擦抵抗の少ない構造に変更。ドラグ音そのものも感性に訴える音質にチューニングするなど、情緒的な価値も大切にされています。

シャフト|エアドライブデザイン採用

  • 19セルテート:従来型リニアシャフト
  • 24セルテートエアドライブシャフト
出典:FRONT-UNIT TECHNOLOGY|CERTATE(セルテート)|DAIWA

ポイント
滑らかな巻き心地&力強い巻き上げ
従来のダイワスピニングリールには、リニアシャフトというテクノロジーが搭載されており、そのリニアシャフトの優れた構造を継承しつつ、さらに進化したのがエアドライブシャフトです。

エアドライブシャフトでは、同じくメインシャフトとピニオンは非接触ですが、メインシャフトを支持するカラーをより高精度化することで、従来以上に回転ノイズが排除され、滑らかな巻き心地を実現しています。

さらに、ピニオンの両端をボールベアリングで支持することで、ハンドルから入力されたパワーをより効率的に、ローターの回転力へと繋げ、力強い巻き上げを可能にしています。

ドラグ|さらにスムーズな滑り出しに

  • 19セルテート:ATD(オートマチックドラグシステム)
  • 24セルテートATD TYPE-L(よりスムーズなドラグ調整が可能)
出典:FRONT-UNIT TECHNOLOGY|CERTATE(セルテート)|DAIWA

ポイント
さらにスムーズな滑り出し&粘り強いドラグ。
魚の引きに合わせて、滑らかに効き続けるATDの特性はそのままに、スピニングリールにおけるドラグの初動レスポンスをさらに向上させたのがATD TYPE-Lです。ラインへの負荷をさらに低減するとともに、魚に過度なストレスを与えず、短時間でのランディングが可能になっています。

ラインローラー|糸ヨレ抑制と耐久性向上

  • 19セルテート:ツイストバスターⅡ
  • 24セルテートツイストバスターⅢ(糸ヨレ抑制)

ポイント
糸のバタつき抑制+マグシールド搭載。
ツイストバスターⅡがさらに進化した、ツイストバスターⅢ。ラインローラー部に新たな溝を設けることでラインローラーを通過する糸のバタつきを抑制しています。

また、ラインローラー部にもマグシールドを搭載することで塩噛みや固着の影響を受けず、長期間、安定的かつ確実な回転性能を実現しています。

重量|バランス向上

  • 19セルテート:225g(LT3000)
  • 24セルテート:225g(LT3000)
出典:FRONT-UNIT TECHNOLOGY|CERTATE(セルテート)|DAIWA

ポイント
持ち重りを軽減した重量バランス。
リール全体で見ると軽量化はされていません。ただし、エアドライブデザインによってフロントユニットが軽量化されたことでロッド装着時に頭下がりにならない、持ち重りを軽減した重量バランスが実現されています。ライン放出や巻き取りもよりスムーズになり、ロッドとリールの一体感を味わうことができます。

価格|10~20%UP(旧モデル比)

  • 19セルテート:¥49,000(LT3000)
  • 24セルテート:¥57,600(LT3000)
    (メーカー希望小売価格)

ポイント
妥当な値上げ。
昨今の物価高を考えれば5年で10~20%は妥当と判断できます。また、ライバルモデルの値上げ幅も同等であること、今回のモデルチェンジによる飛躍的な性能向上を考慮するとかなり価格が抑えられているとも言えます。


【まとめ】24セルテートは買い?

巻き感度・操作性を重視するなら「24セルテート」がおすすめ!
これまで剛性が注目されていた「セルテート」ですが、エアドライブデザインにより剛性はそのままに巻き感度・操作性が飛躍的に向上しています。決して安い価格ではありませんが、モデルチェンジによる飛躍的な性能向上、物価高を考えると割安と言えます。

3000、4000番サイズはSLJ、エギングといった巻き感度・操作性が重要な釣種におすすめです。また、「24セルテート」から2000、2500番サイズにFC(フィネスカスタム)モデルが追加されており、アジング、トラウトをはじめとするより繊細な釣種にもおすすめです。

価格を最優先するなら「19セルテート」も選択肢!
「19セルテート」は依然として剛性が高いため、ハードな釣りをするなら魅力的な選択肢です。現在は型落ちとなり、中古市場では¥30,000前後で取引されることが多く、未使用品でも¥40,000前後で手に入れることができます。

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