こんにちは!廃人ジギンガーです。
SLJ(スーパーライトジギング)の魅力に迫る完全ガイドへようこそ。SLJを始めたいと思った方、”まずは何から始めればいいの??”と迷っていませんか?
そこで当ブログでは、SLJを始めるにあたり初心者が揃えるべき道具について、全5回に分けて解説していきます。
この記事では、“その3″「ジグ」について解説します。
連載記事一覧
・【その1】SLJ完全ガイド|初心者が揃えるべき「リール」を解説
・【その2】SLJ完全ガイド|初心者が揃えるべき「ロッド」を解説
・【その4】SLJ完全ガイド|初心者が揃えるべき「アシストフック」を解説
ジグ選びは釣果を左右する大事な要素なので、この記事でしっかりとポイントを押さえましょう。
初心者が優先的に揃えるべきジグについて、ジグのバランス、材質、形状、カラー、重量という5つの観点から解説します。
↓おすすめの「ジグ(製品)」はこちらの記事で紹介しています!
遊漁船(乗合船)で釣りをする場合、周りとあまりに異なる道具を使用していると、風や潮の影響を受けやすくなって”オマツリ”してしまったり、”魚とのやりとり”に時間が掛かったりと、迷惑をかける恐れがあります。適切なタックルを準備して気持ちよく釣りを楽しみましょう!
この記事は次のような人におすすめ!

・これからSLJを始める方
・各ジグの特徴を知りたい方
・どんなジグを購入すればよいか迷っている方
SLJ(スーパーライトジギング)とは?
比較的軽量なタックルやジグ(~80g程度)を使ったオフショアジギングで、SLJ人気の火付け役となったイサキをはじめ、小~中型の青物・マダイ・根魚・ヒラメ・マゴチ・アマダイなどの高級魚を狙えます。ジギングやタイラバよりも水深が浅いことも多いため、オフショアフィッシングの中でも敷居が低いといえます。

↓多種多様なジギングの違い、区分について解説しています。
初心者が優先的に揃えるべきジグ|5つの観点
SLJ用ジグには多くの種類がありますが、初心者が全てを揃えるのは大変です。そこで5つの観点から、最初に揃えるべきジグを絞り込みました。
・バランス:センターバランスジグをメインに
センターバランスは汎用性が高く、さまざまな状況で使えるため、最初に揃えるのに最適です。潮が速いエリアや深場に対応するために、リアバランスのジグを1~2本揃えると釣りの幅が広がります。
・材質:鉛製ジグを優先
はじめは鉛製ジグを揃え、コストを抑えつつ数を増やすことがポイントです。タングステン製は余裕があれば追加するとよいでしょう。
・形状:スリム形状とフラット形状を用意
スリム形状は深場や青物狙い、フラット形状は根魚や活性の低い魚狙いに役立ちます。
・カラー:シルバー系をメインに
万能カラーでどんな状況でも使えるシルバー系をメインに揃えましょう。余裕があれば、ゴールド系、ピンク系を追加するとよいでしょう。
・重量:30g、50g、80gを基本に
釣り場の水深や潮の速さに応じて、30g、50g、80gを揃えるとよいでしょう。これらの重さがあれば、SLJにおける浅場から深場まで幅広く対応できます。
以上を踏まえて、まずはセンターバランスの鉛製ジグを基本に選び、形状やカラーバリエーションで選択肢を広げるとよいでしょう。ジグ重量は様々な状況に対応できるようにまんべんなく揃えましょう。

以下で5つの観点について解説します。
バランスについて
重心の位置(バランス)によって大きく3つに分けられます。それぞれに特徴があり、状況に応じた使い分けが必要です。

センターバランス
重心がジグの中心に位置し、フォール時にスライドしながらゆらゆらと沈みます。弱った小魚を演出でき、魚を誘う力が強いジグで捕食スイッチを入れやすいジグです。センターバランスといってもほとんどのジグは若干リアかフロントに重心が偏っています。
向いている状況:魚が低活性でじっくり誘いたいとき、また根魚や底物を狙うときに最適。
リアバランス
重心がジグの後方にあり、フォールスピードが速いのが特徴です。潮の流れが速い状況や深場での釣りに適しています。手返し良くボトムを取ることが可能です。
向いている状況:潮が速いエリアや深場で回遊魚を狙うときに最適。
フロントバランス
重心がジグの前方にあり、安定したフォールアクションを見せます。魚にアピールしやすく、スローな誘いが得意です。
向いている状況:魚が表層や中層にいるときや、活性が低い魚にじっくり誘いをかけたいとき。また根魚や底物を狙うときに最適。
材質について
SLJジグは主に「鉛」と「タングステン」の2種類の材質で作られています。それぞれのメリット・デメリットを理解し、用途に応じて選びましょう。

鉛製
一般的なジグに使われる素材で、コストが抑えられているため初心者にも手を出しやすく、形状や重さのバリエーションが豊富です。
メリット:価格が安く、初心者が数を揃えるのに最適。
デメリット:タングステンに比べてややサイズが大きいため、沈下速度が遅め。
タングステン製
鉛よりも高比重で、同じ重さでもコンパクトな形状が特徴。ベイトが小さく、潮流の速いポイントや深場で特に活躍します。
メリット:フォールスピードが速く、潮の影響を受けにくい。魚が小型のベイトに反応する状況に強い。
デメリット:鉛製に比べて価格が高い。
形状について
ジグの形状も、釣果に大きな影響を与えます。以下の形状を知っておくと、状況に応じた選択がしやすくなります。

スリム形状
細長い形状でフォールが速く、潮流の速いエリアでも使いやすいのが特徴。深場や青物狙いに適しています。
おすすめの場面:深場や速潮で、効率的にボトムを狙いたいとき。
フラット形状(スロー系)
幅広で薄い形状により、フォール時にゆっくりとヒラヒラ沈みます。魚にアピールする力が強く、根魚狙いや活性が低い魚にも効果的です。
おすすめの場面:浅場やじっくり誘いたい状況で、魚に長くアピールしたいとき、アタリが少ないとき。
コンパクト形状
タングステン製のジグによく見られる形状で、小型ながら高比重。特に小型ベイトを食べている魚に効果的です。
おすすめの場面:小型ベイトが多いエリアや食い渋りのとき。
左右非対称形状
ボディの片側がフラットで、もう片側が丸みを帯びているなど、形状が左右で均一ではありません。この非対称性が水中でのアクションに変化を生み出します。ユニークなフォールアクションであったり、リトリーブ時の不規則なダートやローリングアクションを生み出すように設計されています。
※多くのジグは大なり小なり左右非対称の形状をしています。上で紹介したスリム、フラット、コンパクト形状のジグについても左右非対称形状のものがたくさんあります。

特殊形状
下写真のように魚以外の形状を模した変わり種のジグです。扱いが難しいものが多く、特別釣果がよくなるわけではないのではじめは揃える必要はありません。

カラーについて
釣りの状況やターゲットとする魚種によって異なりますが、以下の基本的なカラーを揃えておくと良いでしょう。特にシルバー系は万能カラーでどんな状況でも使えるので優先的に揃えましょう。
シルバー系:
万能カラーでどんな状況でも使えます。光を反射しやすく、魚の注意を引きやすいカラーです。特に、クリアな水質や晴れた日の釣りに効果的です。
ブルー系:
青物に特に効果的。深い水域や曇りの日に効果的です。自然な色合いで、魚に違和感を与えにくいです。
ゴールド系:
ゴールドは、曇りの日や濁った水質で効果を発揮します。光を反射しつつも、シルバーよりも目立ちやすいです。
ピンク系:
根魚や低活性時に効果が高い。特に青物や根魚に効果的なカラーです。視認性が高く、魚の興味を引きやすいです。
グリーン系:
特にベイトフィッシュが多い状況で効果的です。自然な色合いで、魚にアピールしやすいです。
重量について
SLJでは20~100g程度のジグを使用することが一般的ですが、実際に使用するジグの重さはラインの太さ、水深、潮、風といった状況に合わせて変更します。様々な状況に対応できるようにまんべんなく揃える必要があります。
よく、「水深○○mなら○○gのジグを使いましょう!」といった記事を見かけますが、水深何mだから何gのジグが正しいということはありません。あくまで目安と考えましょう!
まとめ
SLJを始める際には、自分の釣り場やターゲットに合ったジグを揃えることが重要です。初心者の方は、まずセンターバランスの鉛製ジグを基本に選び、形状やカラーバリエーションで選択肢を広げるとよいでしょう。この記事を参考に、最適なジグを揃えて、SLJを存分に楽しんでください!